FP2級は飛び級でいきなり受験することができますが、受験資格に２年の実務経験が求められます。

この実務経験はFP業務に関連する仕事の経験ですが、漠然としていて分かりづらいところがあります。

例えば、以下のようなことです。

実務経験は正社員の経験だけで、アルバイトの経験はダメなのかな？

何社か働いたけど、足して2年になればいいの？

実務経験の証明書の提出は必要なの？

これから受験を考える人は、このような疑問があるかと思いますが、そもそも実務経験は必須ではありません。

この記事では、FP2級の分かりづらい受験資格について、分かり易く簡単に解説したいと思います。

★この記事の内容★

FP2級の受験資格

FP2級の受験資格、実務経験の詳細

FP2級の受験資格、実務経験がない場合

FP2級に飛び級で合格できるのか

FP2級の受験資格

FP2級の受験資格は３つあり、いずれかの要件を満たしている必要があります。

つまり、FP3級の合格者は実務経験を求められていませんので、合格するだけで受験資格を得ることができます。

FP3級は合格率も高く、独学で十分対応できる試験です。

僕がFP3級の受験勉強をしたときのことは、こちらの記事にまとめています。

FP2級の受験資格の実務経験の詳細

ここからはFP2級の受験資格の実務経験についてです。

最初に実務経験は正社員だけではなく、アルバイトとしての経験も含めることができます。

ですが、どの程度の勤務態様（例えば１日短時間の勤務等）が経験として認められるかは不明です。

こういった場合、試験の実施機関である日本FP協会に直接問い合わせてみてください。

次に２年の実務経験になりますが、通算して２年あればいいので、複数社を勤務して、合計で２年以上あれば受験資格を満たすことができます。

受験の際に実務経験は自己申告になりますので、特に証明書等の提出は不要です。

もし自己申告の内容に虚偽・不正があった場合、試験の中止、合格の取消しを行う場合がありますので、正直に申告してください。

受験資格の実務経験として認められるもの

FP2級の受験資格として、「実務経験を有する者」とは日本FP協会のHPに以下のようにあります。

• 証券会社、保険会社、銀行、クレジット会社などの金融機関に勤務している方
• 保険会社（代理店）の職員
• 税理士、弁護士、司法書士、行政書士などで、資産に関する相談業務に従事している方
• 会計事務所の職員
• 不動産会社、建設会社など土地建物取引・建築・相談業務に従事している方
• 投資顧問会社の職員
• 生活協同組合などの共済等の担当職員
• 商品先物取引会社の職員
• 一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および、金融・財務・経理担当者
• 商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者および、ソフト開発担当者
　　　　　

　参考：日本FP協会HP：https://www.jafp.or.jp/exam/outline/work.shtml

日本FP協会のHPには、ここに該当するものがおおむね実務経験として認められるとされています。

「おおむね」とありますので、ここに該当しない人でも、実務経験として認められるかもしれません。

この場合、直接日本FP協会に問い合わせてみてください。

FP2級の受験資格で実務経験がない場合

FP2級を受験するには、必ずしも実務経験が必要ということではありません。

実務経験がない人は、以下の方法で受験資格を得て、受験することができます。

FP3級に合格すること以外にも、AFP認定研修を修了することで受験資格を得ることができます。

僕がFP3級の受験勉強をしたときのことは、こちらの記事にまとめています。

では日本FP協会が認定するAFP認定研修とは、一体どういったものでしょうか。

日本FP協会が認定するAFP認定研修

AFP認定研修は、日本FP協会が認定する教育機関で受講できます。

研修には「技能士課程」と「基本課程」がありますが、FP2級の受験資格を得るのに必要な研修は「基本課程」です。

資格の学校で研修を実施していますが、FP講座と一緒の講座を実施している予備校が多いです。

ここではAFP認定研修のみ受講できる予備校をご紹介しますが、アーティスは「基本課程」の研修のみを受講することができます。

研修はWeb講座になっていて、スマホやPCを利用して受講できますので、詳しくはアーティスの公式サイト　ＡＦＰ認定研修（基本課程）をご確認ください。

FP2級は難易度の高い試験ですが、独学で合格することもできます。