国家資格の中でも難易度が高く、合格率の低い司法書士。
合格に必要な勉強時間はおよそ3000時間と言われています。
専業で勉強する受験生や働きながら勉強する社会人など、人それぞれ学習環境に違いがあり、選べる勉強方法も異なります。
この記事では、司法書士の受験生が気になる試験のポイントや勉強方法の適性についてまとめています。
この記事を書いている僕は、過去司法書士を目指し長年に渡り受験勉強をしていました。
補助者として働いていたこともありますので、そのときの経験を踏まえて書いています。
本記事の内容
司法書士の合格率と難易度
司法書士の試験科目
独学でも合格は可能?
社会人でも働きながら合格は可能?
目次
司法書士の試験の合格率の推移
受験者の減少はあるものの合格率は例年3%台で推移しています。
この数字だけを見ると、司法書士はかなり難易度の高い試験であることが伺えます。
司法書士の試験科目
司法書士の試験科目は民法をはじめとして会社法、憲法、刑法、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法の11科目です。
筆記試験は多肢択一式問題と記述式問題が出題されますが、科目ごとに出題数が異なります。
また記述式で出題される不動産登記法と商業登記法は、事例形式の申請書の作成問題になっています。
司法書士の勉強時間
司法書士を目指すには、膨大な量の法律の勉強が必要で、合格に必要な勉強時間は3000時間ともいわれています。
このため司法書士の受験の世界では、数年間に渡って専業で勉強する人もいます。
これだけの勉強時間が必要になると社会人にとって不利ではありますが、だからと言って無理ではありません。
社会人でも毎日の勉強時間が確保できる環境にあって、毎日勉強の継続ができれば合格できます。
実際僕がこれまでに見てきた合格者の中には、社会人で働きながら合格した人もいます。
僕自身は合格できませんでしたが、補助者として働きながら独学で勉強していました。
総合点で2.5点足りずに、非常に悔しい思いをした経験があります。
司法書士の勉強方法の選び方
司法書士の試験は合格率が低く、覚える事が多いですが独学でも合格は可能です。
また予備校の対策講座や通信講座もかなり充実しています。
勉強方法には独学、予備校に通学、通信講座の3つがありますが、生活環境や学習環境によるところもあり、人それぞれ様々です。
最近の通信講座はスマホやPC、タブレットで動画を視聴して勉強するWeb講座が中心になっています。
勉強をするにあたり、まずはそれぞれの勉強方法のメリットとデメリットを挙げてみます。
司法書士に独学で挑む
司法書士に独学で挑むには、しっかりと学習計画を立てて、コツコツ勉強を積み上げていく必要があります。
特に自主性が求められますので、毎日決めた時間勉強して継続できるかがポイントです。
学費が安くてすむ | 自主性がかなり求められる |
自分のペースでできる | 挫折しやすい |
いつでも勉強できる | 効率の良い学習計画が委ねられる |
独学におすすめのテキストや問題集をこちらの記事にまとめていますので、学習の参考にしてください。
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受験生が選ぶ!司法書士試験の独学におすすめのテキスト
続きを見る
司法書士の予備校に通学
予備校に通学すれば同じ仲間ができて、試験に向けての臨場感もあり、モチベーションの維持に繋がります。
通学講座の1番のデメリットは学費の高さですが、それ以上に得られるメリットが大きいのが特徴です。
学費は高いですが、雇用保険を受給している方は、教育訓練給付金制度を活用して受講できます。
モチベーションの維持ができる | 学費がかかる |
自主性を補える | 勉強の場所が限られる |
臨場感も味わえるの | 通学の時間がある |
仲間ができる | 時間の制限がある |
司法書士の通信講座(Web講座)を受講する
最近の通信講座はスマホやタブレット、PCで動画を視聴して勉強するWeb講座が中心になっています。
時間に制限のある社会人が膨大な知識を身につけるために、僅かなスキマ時間で毎日コツコツ積み上げるにはおすすめの勉強法です。
Web講座に特化した予備校の受講料はかなりリーズナブルになっています。
要点を絞った学習ができる | 学費がかかる |
どこでも勉強できる | 通信講座を選ぶのに悩む |
学費を払う事で勉強に強制力が働く | やはり自主性は求められる |
動画を見て気軽に勉強できる | 予備校と距離感がある |
司法書士の受験対策の講座を実施している、予備校や通信講座はかなり充実しています。
こちらに人気の通信講座と予備校をまとめています。
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司法書士の人気の通信講座・予備校8選
続きを見る
合格率の低い司法書士の試験に受かるには!
ここまで司法書士の勉強方法のそれぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。
合格率の低い司法書士の試験に受かるには、どの勉強方法を選んでも間違いはありません。
しかしながら長期間の勉強と集中力が必要になりますので、学習環境と自分の適正に向きあった勉強方法を確立しなければなりません。
司法書士に合格できるかは、毎日の勉強の積み上げと継続できるかにかかっています。