ファイナンシャルプランナー(FP)とは一体何を勉強するのでしょうか?
お金に関する専門家と言われますが、なんだか漠然としています。
これからFPを受験しようとしている方にとっては、試験内容や合格率は気になるところです。
なんだか難しそうだね、、、、。
★この記事の内容★
FPの試験内容
FPの試験概要と合格率
仕事以外の日常生活で役に立つお金のこと
目次
FPの試験内容と身に付くお金の知識
FP資格では日常生活のお金に関する、広い範囲について勉強します。
具体的に大きく分けると、次の6つの項目が試験内容になっています。
- 年金
- 保険
- 金融
- 税金
- 不動産
- 相続
ここから試験内容の6つの項目を掘り下げて、さらに日常生活で役立つ具体例を挙げていきます。
年金
日本の年金制度の仕組みと国民年金、厚生年金の毎月支払う保険料、老後の年金支給額、相続があった場合の遺族給付や怪我をした時の障害給付について勉強します。
例えば、老後の年金支給額を把握して、定年までの貯金額を考えるときに活用できます。
保険
保険の仕組みと生命保険、損害保険などの保険商品の内容を勉強します。
毎月の保険料は安くはないので、迂闊に入ると家計を圧迫してしまう事があります。
本当に必要な保険なのかどうか判断できるようになり、保険の見直しに役に立つ知識です。
金融
国債や外債などの債券、株式投資、投資信託などの金融の基礎知識が身に付き、資産管理や資産運用を考えるときに役に立ちます。
最近では怪しい投資詐欺も多いので、こういう被害から守ることができるようになります。
税金
所得税や所得控除の仕組みや税額控除や住民税、法人税などの税金の基礎知識が身に付きつきます。
特に自営業の方やフリーランスの方は、確定申告や節税対策に役立てることができます。
また住宅ローンの控除についても学ぶことができます。
不動産
不動産の鑑定評価法や投資判断の分析について学習します。
不動産投資の投資不動産を判断するときに役に立てることができます。
不動産取引の原則や建築時に関係する法律について学べますので、マイホームの購入や新築を建てるときに役立ちます。
相続
いつか必ず誰もが経験するのが相続です。
遺言のことや遺産分割の方法、法定相続について学習します。
いざというときの為に後に残された方が困らないよう、平和に円満に解決できる道を作っておく必要があります。
FPの試験概要
FP試験の実施団体には、FP協会と金財があります。
どっちで受験しても資格は変らず、学科試験も同じ問題です。
学科試験は60問出題されますが、3級は30問が正誤判断をする2択の問題、あと30問は3択の中から選択する問題で、2級は全60問が4択の中から選択する問題になっています。
FPはお金に関する6項目の知識が問われますので、2級も3級も試験内容はあまり大きく変わりはありません。
FP協会と金財の試験の唯一の違いは、選択科目の実技試験が異なることです。
FP3級の実技試験の内容
FP3級の実技試験は、FP協会は資産設計提案業務、金財は個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務が選択できます。
FP3級に独学で合格する勉強方法、おすすめのテキストはこちらにまとめています。
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独学でFP3級の合格までにかかった勉強時間と感想
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FP2級の実技試験の内容
FP2級の実技試験は、FP協会は資産設計提案業務、金財は個人資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務、中小事業主資産相談業務の4つの中から選択します。
FP2級の受験資格
FP3級は誰でも受験可能ですが、FP2級の受験資格は次のようになっています。
- FP3級級技能検定の合格者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
日本FP協会が認定するAFP認定研修とは
AFP認定研修とは日本FP協会認定の研修です。
3級FP技能検定に合格していない場合や、規定の実務経験がなくても、一通り研修を終了すればFP2級の受験資格がもらえます。
研修には「技能士課程」と「基本課程」があり、受験資格を得るのに必要な研修は「基本課程」になります。
「基本課程」の研修のみを行っているところは少ないですが、アーティスは日本FP協会が認定する教育機関として実施しています。
この研修講座はWeb講座で、ネット環境さえあればスマホやPCで受講できます。
最新の受講料や研修内容については、アーティスの公式HPAFP認定研修(基本課程)でご確認ください。
試験日
毎年3回、1月、5月、9月(1級実技試験は異なります)に行われています。
FP試験の合格率と難易度
FP3級の合格率
FP3級の合格率は、FP協会の学科試験は70~80%程度、実技試験は80~90%程度です。
金財の学科試験は50~60%程度(極端にこれより低いときと高いときが数回あります)、実技試験は60~70%程度です。
FP2級の合格率
FP2級の合格率は、FP協会の学科試験は30~40%程度、実技試験は50~60%程度です。
金財の学科試験は20~30%程度、実技試験は選択科目によってバラつきが激しく、試験によって難易度の差が激しいです。
法人申込の受検者が多いことや、実技試験での専門性の高い出題により、試験によって難易度の変動が激しく、学科試験の合格率もFP協会より低い傾向にあるようです。
FP2級の難易度と勉強方法の詳細はこちらをご覧ください。
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FP2級は毎回合格率にバラつきがあるけど独学で合格できる?
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