一際人材不足と言われているIT業界ですが、この業界で働くITエンジニアの平均年収は一体どのくらいになのでしょうか?
この不景気の中、一人勝ちの業界だけに高水準が期待されますが、意外にも全体の平均年収は427万円と日本人の平均年収と同程度の水準です。
しかしながら、プログラマーやSEといったさまざま職種があり、専門業務も多様に存在している業界です。
そこで、この記事では平均年収の高いITエンジニアの気になる年収のランキングと仕事の中身を覗いて見ることにします。
目次
IT業界の平均年収
日進月歩のテクノロジーの発展は目まぐるしく、世の中はどんどん便利になり、生活をより豊かにしてくれます。
今やIT業界は、日本の経済を牽引すると言っても過言ではないくらいですが、転職支援サービスを行っているマイナビAGENTの調べでは、平均年収427万円となっており、日本人の平均年収436万円(令和2年9月に発表された国税庁の民間給与実態調査)とほぼ同水準です。
さらにマイナビAGENTでは、2019年12月~2020年5月のITエンジニアの平均年収の統計を公表しており、ランキングにすると以下のようになります。
出典:マイナビAGENT
https://mynavi-agent.jp/it/knowhow/it_annualincome/
第1位 プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーの仕事は、クライアントからのヒアリングをもとにシステムの構造や機能、規模の大小に応じたシステムを考案します。
予算やスケジュールの策定、プロジェクトメンバーの編成を行い、プロジェクトを円滑に進行させるためのマネジメント業務を行います。
IT関連の知識やコミュニケーションスキルが求められます。
プロジェクトマネージャーの年収
プロジェクトマネージャーの平均年収は670万円で、ITエンジニアの中でも1番高い水準にあります。
年齢別で見ると、20代で468万円、30代で622万円と、同年代の他業種の平均年収と比べても高いといえるでしょう。
プロジェクトマネージャーの関連資格
プロジェクトマネージャーになるために必要な資格は特にありませんが、プロジェクトマネージャ試験や基本情報技術者試験、ITストラテジスト試験が関連資格に挙げられます。
どちらかというと経験が求められる職種ですが、キャリアアップに繋がり、転職でも有利な資格と言われています。
プロジェクトマネージャ試験
基本情報技術者試験
ITストラテジスト試験
第2位 プリセールスエンジニア
プリセールスエンジニアは営業に同行し、IT製品やシステムの導入を検討しているクライアント企業に対して、自社製品やシステムの技術的な説明を行うのが仕事です。
技術的な側面から営業をサポートする業務として、システムの仕組みやサービスなどについて専門的な説明やプレゼンを行う事もあります。
「エンジニア」という名がついていますが、どちらかというと営業寄りの職種です。
プリセールスエンジニアの年収
プリセールスエンジニアの平均年収は599万円になりますが、20代の男性の平均年収は350万円、女性の平均年収は380万円です。
30代になると、男性の平均年収が588万円、女性の平均年収が480万円と一気に跳ね上がります。
プリセールスエンジニアの関連資格
セールスエンジニアになるために必要な資格はありませんが、営業に同行してクライアントに製品の技術的な説明を行う必要があるため、業務に関連した国家資格やベンダー資格の取得がおすすめです。
名刺に記載できる資格があればクライアントからの信頼に繋がり、キャリアアップや転職活動にも有利です。
セールスエンジニアの関連資格には、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、ITストラテジスト試験が挙げられます。
基本情報技術者試験
応用情報技術者試
ITストラテジスト試験
第3位 社内SE(社内システム企画)
社内SEは、社内システムやインフラの構築・保守運用に関わる業務や、社員からの社内システムの使い方等の問い合わせ対応、故障対応などを行います。
業務内容はシステムエンジニアに近いですが、社内SEは基本的に自社内のシステムに関わる業務のみを行いますので、その分納期や人との折衝も緩和されます。
社内SEの年収
社内SEの平均年収は512万円となっていて、年代別では20代の男性の平均年収は345万円、女性の平均年収は482万円となっています。
30代になると、男性の平均年収が503万円、女性の平均年収が513万円です。
社内SEの関連資格
社内SEの仕事に関連する資格には、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験があり、プログラミングの知識やスキルも活かすことができます。
あらゆる企業でITによる業務効率化が図られ、リモートワークも推進される時代になりましたので、今後も社内SEの需要は高いと言えるでしょう。
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
プロジェクトマネージャ試験
第4位 サーバーエンジニア
サーバーエンジニアの業務は、主にサーバー機器の構築業務とサーバーの運用・保守業務の2種類に分けられます。
構築業務は、ネットワーク回線の通信速度や利用電源容量、コストバランスなどのサーバー構成の設計のほか、ラッキングや配線の物理作業、OS・アプリケーションの設定を行います。
保守業務は、OSのバージョンアップ対応やトラブル時の復旧作業、メンテナンス業務を行います。
近年はセキュリティ対策への関心が高まっていますので、セキュリティスキルがあると業務の幅も広がり、市場価値も高まります。
サーバーエンジニアの年収
サーバーエンジニアの気になる年収ですが、20代男性の平均年収は369万円、女性は468万円、30代男性の平均年収は516万円、女性は470万円となっていて、平均年収は462万円になります。
サーバーエンジニアにおすすめの資格
サーバーエンジニアに関連する資格を取得することで、OSやネットワークについての知識を深めることができ、また技量を証明するのにも有効な手段になります。
サーバーエンジニア関連の資格はベンダー資格が多いのですが、以下がおすすめの資格として挙げられます。
MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)
LPIC(Linux技術者認定資格)
CCNA(Cisco Certified Network Associate)
CCNP(Cisco Certified Network Professional)
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアはクライアントからのヒアリングをもとに、要求に応じた最適な仕様のシステム開発を行うのが仕事です。
システムエンジニアの仕事は、大きく分けて「要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」「保守・運用」の5つの段階で行われます。
このようにクライアントからの要望・要求に基づいて、システムを設計し、その設計をもとにプログラミングを行うのがプログラマーの仕事になります。
システムエンジニアの年収
システムエンジニアの平均年収は455万円になり、ITエンジニアとしては5番目に高い水準です。
年代別で見ると20代では432万円、30代では480万円となっていますので、しっかりとキャリアを積めば年収アップを見込める職種です。
システムエンジニアの関連資格
システムエンジニアになるために必要な資格はありませんが、キャリアアップや技量の証明におすすめの資格には以下の5つが挙げられます。
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
システムアーキテクト試験
ネットワークスペシャリスト試験
オラクルマスター
ITエンジニアの年収のまとめと転職について
IT業界全体の平均年収は427万円ですが、ランキング上位のITエンジニアの平均年収は、いずれも日本人の平均年収より高い水準にあります。
またキャリアアップや転職におすすめの資格には、ITのさまざまな職種に関わることが多い、国家資格の基本情報技術者試験、応用情報技術者試験が挙げられます。
人材不足の業界とはいえ、やはり未経験者よりもプログラミングのスキルやITの知識や経験がある人は転職に有利です。
以下は、IT業界に特化した転職支援サービスとプログラミング学習から転職支援まで一環して行っている、特にIT初心者におすすめのプログラミングスクールです。
転職活動では、一般的な求人サイトを利用するよりも、まずは専門性のある転職サービスを利用するのがおすすめです。
TECH ACADEMY
TVのCMでお馴染みのテックアカデミーは、受講者数No.1のオンラインプログラミングスクールです。
このスクールが人気の理由には、さまざまなプログラミン言語に対応したコースが用意されていることや動画編集からマネジメントのコースまで豊富にあることが挙げられます。
エンジニア転職保証コースもあり、未経験からITエンジニアを目指す方にはおすすめのスクールです。
気になる方は、テックアカデミーの公式サイト 未経験からエンジニアを目指すTechAcademy Pro(エンジニア転職保証コース)でご確認ください。
無料体験も実施していますので、プログラミングスクールをお探し方には、一見の価値はあります。
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TECH CAMP(テックキャンプ)
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実際未経験から99%の受講生が、転職に成功している実績もあるようです。
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DMM WEBCAMP
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エージェントは全員エンジニア出身のため、スキルやキャリアを見据えた転職支援と最適な転職先が提案されるので、転職後のミスマッチも起こりにくいです。
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IT求人ナビ
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こちらのサービスはエンジニア経験者のみを対象としていて、全国7拠点の対象地域の指定があります。
(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府、京都府、兵庫県、札幌市、仙台市、愛知県、広島市、福岡市が対象です。)
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